
髪をセットしても気づくとぴょんぴょんと毛が飛び出しているのが気になる…



ぴょんぴょん出るアホ毛をなんとかしたいけど、どうすればいいか分からない
朝、髪をセットしても分け目やトップの辺りからぴょんぴょんと毛が飛び出していることはありませんか?
一度飛び出してしまった毛はなかなか直すことができず、そのまま仕事や学校に行ったという経験がある人も多いと思います。
数本毛が飛び出しているだけでも周りの人から見たら、寝癖に見えてしまったり身だしなみがなっていないと受け取られてしまうこともあります。
本記事ではがんこなぴょんぴょん毛ができてしまう原因と対策を解説していきます。
髪の毛がぴょんぴょん出る原因とは?


人の第一印象は数秒で決まると言われています。
その中でも「髪型」は清潔感を左右する超重要ポイントです。
ヘアスタイルはしっかりセットしていてもぴょんぴょんと跳ねた毛が目立つと、それだけでだらしない印象を与えてしまうかもしれません。
ここでは、そんなぴょんぴょん毛が起きる原因を解説していきます。
髪の乾燥がぴょんぴょん毛を引き起こす
髪の毛が乾燥していると、キューティクルが乱れ、表面の毛が跳ねやすくなります。
髪のキューティクルは水分保持が役割ですが、乾燥すると閉じきれず、浮いた状態になります。
水分を失った髪は硬くなり、うねりや広がりが出やすくなり、うまくセットが決まらないという原因になっています。
短い毛の浮きとスタイリングへの影響
成長途中の短い毛は、周囲の髪よりも軽く、浮きやすいため、スタイリングが乱れやすくなります。
髪のボリュームを落とすために、多めにすいた場合など、短い毛は重みがないため、他の髪に比べて浮きやすく、ぴょんぴょんと飛び出す原因となります。
また、髪の成長サイクルにより、常に新しい毛が生えており、この新しく生えてきた短い毛が浮き毛やアホ毛として目立つことがあります。
髪の成長サイクル(ヘアサイクル)
髪には毛髪サイクルがあり、定期的に髪を切っていても成長しやすい毛や、抜けていく毛、新しく生えてくる毛など毛髪の状況は1本1本違っています。


サイクル名 | 説明 | 期間 | 特徴・ポイント |
---|---|---|---|
成長期(Anagen) | 髪がぐんぐん伸びる時期。毛母細胞が活発に分裂し、新しい髪が太く長くなる。 | 約2〜6年 | 髪全体の約85〜90%がこの状態。長さ・太さが決まる重要な期間。 |
退行期(Catagen) | 成長が止まり、毛根が縮小する時期。髪は抜ける準備に入る。 | 約2〜3週間 | 髪全体の約1%。毛乳頭が分離し、毛が抜けやすくなる。 |
休止期(Telogen) | 髪の成長が完全に止まり、やがて自然に抜け落ちる時期。 | 約2〜3ヶ月 | 髪全体の約10〜15%がこの状態。自然脱毛が起きる。 |
脱毛・再生期 | 古い毛が抜け、新しい毛が毛穴から生え始める時期。 | 数日〜数週間 | 次の成長期へ移行するスタート。頭皮ケアが効果的。 |
寝ぐせとぴょんぴょん毛の関係
寝ている間に髪が押しつぶされたり、摩擦を受けることで、ぴょんぴょん跳ねる毛が生まれます。
しっかり髪を乾かしていても就寝中の髪は無防備な状態で、枕や寝返りによって変形しやすい状態になっています。
髪を乾かしているのに寝癖がひどい人はナイトキャップも検討してみましょう。
ぴょんぴょん毛をなくし朝にラクをしたいなら夜のケアがカギ!


毎朝、ぴょんぴょん跳ねた髪に悩まされていませんか?
朝の髪型をラクに整えるためには、夜の過ごし方が重要になります。
このパートでは、夜にちょっと意識するだけで、翌朝のスタイリングがぐっとラクになるコツを紹介していきます!
髪は濡れたまま寝ると確実に乱れる
髪を乾かさずに寝ると、うねりやぴょんぴょん毛ができやすくなります。
濡れた髪はキューティクルが開いたままの状態で、枕との摩擦を受けると簡単に変形してしまいます。
髪にダメージを与えないためにも夜はしっかりドライヤーで乾かすべきと言われていますが、特に根元から乾かすことで、髪の形が安定し、寝ぐせや浮き毛の防止にもつながります。



濡れたままの髪は痛みやすいですが、ドライヤーの熱で乾かしすぎるのも注意してください。
ヘアオイルの夜間使用と髪の水分保持
夜にヘアオイルや保湿剤を使用することで、髪の水分保持能力が向上し、翌朝の髪のまとまりが良くなります。
保湿成分が髪の内部に浸透し、水分の蒸発を防ぐことで、髪の乾燥を防ぎます。
ヘアオイルには髪の水分蒸発を防ぐ効果があり、夜間に使用することで、髪の乾燥を防ぎ、翌朝のまとまりをよくすることができます。
男性用のおすすめのヘアオイルは下記記事で紹介しているので合わせて読んでみてください。


シルク製の枕カバーと髪への摩擦
シルク製の枕カバーを使用することで、髪と枕の間の摩擦が軽減され、髪の損傷や寝ぐせの発生が抑えられます。
シルクは滑らかな素材であり、髪との摩擦が少ないため、髪の表面が乱れにくくなります。
枕カバーは凹凸のあるデザインよりもなるべく滑らかなものの方が髪との摩擦が少なく、髪の損傷や寝ぐせの発生を抑える効果があります。
今日からできる!ぴょんぴょん防止・就寝前ケア5選
ぴょんぴょん跳ねる髪に悩むなら、まずは夜のケアを見直しましょう。
今日からすぐに始められる簡単な対策だけで、朝の髪のまとまりは劇的に変わります!
ここでは、忙しい人でもできる「ぴょんぴょん防止・就寝前ケア」を5つ厳選して紹介します。
①濡れたまま寝ると、髪はくしゃくしゃになりやすい
髪はしっかり乾かしてから寝るのが基本です。
濡れた髪は表面(キューティクル)が開いていて、とても傷つきやすい状態になっています。
乾かさないで寝ると、枕との摩擦で髪がぐちゃぐちゃにクセがつくのはもちろん、摩擦ダメージによる枝毛や切れ毛の原因にもなってしまいます。
②ヘアオイルは髪を守る「ふた」
寝る前に少しだけヘアオイルをつけると、髪がしっとりしてぴょんぴょんしにくくなります。
オイルが髪の表面にうすい膜を作り、水分が逃げるのを防いでくれます。
男性の場合はあまり髪の毛をしっとりさせたくないという人もいると思いますが、オイルは伸びが良いため少量を手のひらに出し、毛先を中心に馴染ませるだけでも効果があります。
女性用のヘアオイルだとベタつきや匂いが気になるという人もいると思いますが、男性用のヘアオイルなら無香料のものやオイルなのにさっぱりした使用感のものもあるのでおすすめです。
③枕カバーで髪は変わる
枕カバーをサラサラ素材(シルクやサテン)に替えるだけでも、髪のぴょんぴょんは減ります。
ザラザラした素材だと髪に摩擦がかかり、引っ張られたり乱れたりしやすくなってしまいます。
今使っている枕カバーが凹凸の多いものを使っているという人はサラサラしたカバーを使ってみてください。
④ドライヤーは冷風で仕上げるとキマる
髪を乾かしたあと、最後に冷風をあてるとヘアスタイルをきれいに整えることができます。
髪の中では「水素結合」という力が働いていて、温めたり冷やしたりで形が変わります。
スタイリングの基本は、髪を温めて形を作り、冷やして形を固定するのが鉄則です。
冷風でしっかり冷やせば、朝のまとまりがぐっと良くなります!
⑤寝る前に髪をなでて整えておく
寝る前に手ぐしやブラシで軽く整えるだけでも、髪が落ち着きやすくなります。
髪が絡まったまま寝ると、寝返りで引っ張られてクセや乱れがひどくなってしまいます。
髪は一本一本が細くても、絡まると大きな摩擦や引っ張りダメージになります。
寝る前に軽くととのえるだけで、寝ぐせやぴょんぴょん毛を防げます!
ぴょんぴょん毛にはヘアオイルとミルクどっちがいいの?


洗い流さないトリートメントにはヘアオイルとヘアミルクがありますが、どっちの方がぴょんぴょん毛に対して効果があるのか分からないという人もいると思います。
ヘアオイルとヘアミルクの効果や違いについて確認しておきましょう。
- ヘアオイル=外側守るタイプ(ツヤ出し・表面保護が得意)
- ヘアミルク=中から潤すタイプ(髪内部に水分・栄養を与えるのが得意)
項目 | ヘアオイル | ヘアミルク |
---|---|---|
主な役割 | 髪の表面をコーティングして保護 | 髪内部に水分・栄養を補給して保湿 |
テクスチャー | さらさら〜とろみのある油状 | 軽めのクリーム状(乳液っぽい) |
主成分 | 油分(シリコンオイル、植物オイルなど) | 水分+油分+保湿成分(セラミド、コラーゲンなど) |
向いている髪質 | 乾燥・広がり・ダメージが気になる髪向け | パサつき・ごわつき・内部乾燥が気になる髪向け |
仕上がりイメージ | ツヤ感重視、まとまりアップ | 柔らかさ重視、自然なサラサラ感 |
ぴょんぴょん毛対策に向いているのは「ヘアオイル」
- ぴょんぴょん毛(浮き毛・ハネ毛)は、髪の表面の乱れや乾燥によって目立ちます。
- ヘアオイルは髪の表面に膜を作ってコーティングするため、 髪をしっとり落ち着かせ、浮き毛を抑える効果が高いです。
- 外部の湿気や摩擦からも守れるため、朝のまとまりもキープしやすくなります。
ヘアミルクがおすすめの髪質
- ヘアミルクは髪の内部に水分を補給して柔らかくするのが得意です。
- 髪の表面を守る力はオイルほど強くないため、ヘアミルクの場合「内部から潤ったけど、表面の浮き毛までは抑えきれない」ということもあります。



オイルとミルクは次のイメージで使い分けましょう。
- 髪がパサパサしてツヤがない→ヘアオイル
- 髪がゴワゴワして硬い→ヘアミルク
- どちらも気になるなら→ヘアミルク+ヘアオイルの重ね使い(※先にミルク→後からオイル)
それでもぴょんぴょんする時の朝ラク応急処置テクニック
夜しっかりケアしても、どうしても髪がぴょんぴょんしてしまう朝ってありますよね。
そんな時に焦らず、パパッと直せる応急処置テクニックを知っておけば安心です。
ここでは、忙しい朝でもできる、簡単かつ効果的な「ぴょんぴょん直し技」を紹介します!
水スプレーで髪を一度リセットする
ぴょんぴょんしている部分に水を軽く吹きかけて、髪をいったんリセットしましょう。
髪は水分を含ませると形が変わりやすくなる性質を持っているからです。
髪の内部では「水素結合」という力が働いていて、水に濡らすと結合がゆるみ、乾かし直すことで新しい形に整えられるとされています。



私は朝に髪を一度濡らして乾かすようにしています。
部分的に濡らすより時間はかかってしまいますが、確実に寝癖やぴょんぴょん毛を目立ちにくくできます。
ドライヤーで方向づけしながら乾かす
濡らした髪は、ドライヤーを使ってぴょんぴょんを抑える方向に乾かしましょう。
乾かすときに手ぐしやブラシで押さえながら風を当てると、形がそのまま固定されやすくなるからです。
髪は熱を与えたあと、冷えるときに形が決まる性質があります。
特に根元から方向を整えると、跳ねや広がりを抑えやすくなります。
ヘアオイルやワックスで仕上げに固定する
最後にヘアオイルやワックスを使って髪を落ち着かせ、ぴょんぴょんを押さえましょう。
髪の表面に油分を与えることで、浮きや広がりを防ぎ、まとまりを長時間キープできるからです。
オイルやワックスは髪の水分蒸発を防ぎつつ、毛流れをコーティングする役割があります。
これにより、朝直したスタイルをキープしやすくなります。
最終手段はスタイルチェンジもあり
どうしても直らないなら、跳ねを活かしたヘアスタイルにアレンジするのもアリです。
無理に押さえつけるより、自然に見せたほうが清潔感も出て、逆に好印象につながることもあります。
美容師の間でも、「寝ぐせ風スタイル」や「無造作感」を活かしたアレンジは、時短かつおしゃれに見せるテクニックとして推奨されています。
ぴょんぴょんしにくいおすすめの髪型


「どんな髪型なら、そもそもぴょんぴょん毛が出にくいの?」
そんな疑問に答えるべく、今回は実際におすすめできる髪型を具体的に紹介します!
髪質やクセに悩んでいる方でも取り入れやすい、ぴょんぴょん防止に強いスタイルばかりです。
重めシルエットのマッシュスタイル
トップからサイドまで重みを残した「マッシュスタイル」は、ぴょんぴょん毛が出にくい髪型の代表です。
髪全体に適度な重さがあり、浮き毛や跳ねる毛を自然に抑えることができます。
マッシュスタイルは、レイヤー(段差)が少なく丸いシルエットを作るため、重力で髪がまとまり、髪表面の乱れが出にくいことが特徴です。
ナチュラルショートでまとまりを重視
軽すぎない「ナチュラルショート」も、ぴょんぴょん毛が少ない安定スタイルです。
刈り上げすぎず、長さを適度に残すことで髪が自然に寝やすくなります。
ナチュラルショートは、サイドや襟足をタイトに収めながら、トップに少し長さを残すため、浮き毛や跳ね毛を目立たせにくいデザインとしてメンズカットの定番になっています。
ニュアンスパーマで動きをつける
「ニュアンスパーマ」をかけて髪に自然な流れをつくると、逆にぴょんぴょん毛が気にならなくなります。
あらかじめ軽い動きを出しておくことで、浮き毛やクセが目立ちにくくすることができます。
パーマを使って「作り込まない自然な動き」を出すスタイルは、もともとのクセや浮き毛を生かしてまとめる技法として広く使われています。
特にメンズヘアでは、ニュアンスパーマが人気です。
センターパートで重心をコントロール
トップにボリュームを出しすぎず、顔まわりを中心に重心を作る「センターパート」も、ぴょんぴょん対策に効果的です。
左右対称に流れを作ることで、跳ねやすい短い毛を目立たせにくくします。
センターパートは、顔まわりに髪を下ろすことで髪型の収まりがよくなり、自然なまとまりを作れるので、ぴょんぴょんしやすいトップの浮きをカバーする効果もあります。
【FAQ】ぴょんぴょん毛に関するよくある質問
- 髪がパサパサの男性にはどんなヘアオイルが合いますか?ぴょんぴょん跳ねるのを防ぐにはどうすればいいですか?
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パサパサが気になるなら、重すぎず、ベタつかないタイプのヘアオイルがおすすめです。アルガンオイルやホホバオイル配合のものを選ぶと、軽やかにツヤを出しながらまとまりを良くしてくれます。
- 髪表面のぴょんぴょんを縮毛矯正で直すのはありですか?
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どうしてもぴょんぴょんが気になる場合、縮毛矯正を選ぶのも一つの手です。ただし、全体ではなく、表面だけ部分的に施術する方法もあるため、美容室で希望を伝えたうえで相談することが大切です。
- パサパサ髪に悩む男性におすすめのシャンプーはありますか?
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パサつきが気になるなら、アミノ酸系シャンプーを選ぶのがベストです。洗浄力がやさしく、髪や頭皮を乾燥させにくいので、毎日使っても潤いを守りながらしなやかな髪を目指すことができます。
- 朝、髪のぴょんぴょんを手早く直すにはどうすればいいですか?
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時間がない朝は、ぴょんぴょんしている部分に水を軽くスプレーして、ドライヤーで押さえながら乾かすのが効果的です。仕上げにワックスやオイルを少量なじませると、さらに崩れにくくなります。
- そもそも髪のぴょんぴょんを起こさないためにはどうすればいいですか?
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髪のうねりや乾燥を防ぐため、毎日のシャンプー後にきちんとドライヤーで根元から乾かし、保湿ケアを習慣化することが重要です。日常的な小さなケアこそが、ぴょんぴょん知らずの髪への近道になります。
【まとめ】ぴょんぴょん飛び出す毛を防ぐには
- 髪は必ず乾かしてから寝ることで、キューティクルの開きを防ぎ、翌朝のぴょんぴょん毛や寝ぐせの発生リスクを大きく減らせます。
- 就寝前にヘアオイルで保湿ケアをすると髪の水分蒸発が防げ、乾燥や摩擦による髪の浮きや広がりを効果的に防止できます。
- シルクやサテン素材の枕カバーを使うと寝返り時の摩擦を減らせるため、髪の乱れやぴょんぴょん毛の発生をぐっと抑えられます。
- どうしても跳ねてしまった髪は水スプレーとドライヤーでリセットし、ヘアオイルやワックスで仕上げることで素早くまとまります。
- そもそもぴょんぴょんしにくい髪型(重めマッシュやナチュラルショート)を選べば、毎朝のスタイリングが格段にラクになります。
がんこなぴょんぴょん毛も正しいヘアケアをすることで抑えることができます。
せっかくヘアセットしても数本のぴょんぴょん毛のせいで印象が悪くなってしまってはもったいないです。
しっかり対策して清潔感のある見た目を手に入れましょう。